電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > オープンBA
中央監視システムの伝送方式を標準化し、異なるメーカーのセンサー類や制御装置を組込めるよう標準化された規格方式。BAはビルディングオートメーションの略語で、建築物の空調や照明、受変電などを統括管理・制御することで、ビル管理の信頼性向上や省エネルギーを図るものである。「オープン規格のビルディングオートメーション」である。
熱源機器や空調設備といったBAの基本となる設備のほか、照明、防災設備、防犯設備、受変電設備などをICONTやPLCといったインターフェースコントローラーを介して接続し、一元管理を行う技術である。
メーカー独自の通信規格として、パナソニックは「エヌマスト」、三菱電機は「CC-Link」、アズビルは「NC-bus」といった通信規格をそれぞれ用いており、機器やソフトウェアはメーカー独自の製品を使用するのが通例であった。
メーカー独自の通信規格を用いず、業界標準の通信規格を採用することで部品やシステム構成がメーカーフリーとなり、拡張性や汎用性で有利となる。BAの業界標準は「BACnet」や「LONTalk」があり、これら規格に準拠することで、システムの拡張性を高められる。
BACnetに接続するためのインターフェースが必要なため、メーカー独自の通信規格と比較して安価とはいえない。
詳細は中央監視設備の計画を参照。
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