電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 人感センサー
人の動きを検出して、信号を発信するセンサーであり、照明器具のオンオフを行い、消し忘れによるエネルギーの無駄を防止できる。スイッチを操作することなくオンオフが可能のため、倉庫に設けることで、両手がふさがっている状態であっても照明を付ける事ができるといった利点がある。スイッチに対して非接触で照明器具のオンオフが可能なため、衛生面の利点も大きい。
人感センサーは赤外線を原理としており、検出対象の範囲温度と、移動する人体の温度変化を検出し、信号を発信する。移動する人体の温度変化を検出するという原理から、長時間に渡って停止状態となっている場合、そこに人がいるという検出がされなくなり、オフ状態に移行するという不具合につながる。
トイレ照明に人感センサーを採用すると、利用者が長時間に渡って静止状態になることがあり得るため、センサーの自動オフ時間を10分程度まで引き伸ばすなどして、消灯しないよう工夫すべきである。
既存の照明器具を人感センサー対応とする場合、スイッチを人感センサータイプに方法と、照明器具そのものにセンサー組み込み型の製品を選ぶ方法がある。スイッチは部屋の入口に設置されているため、設備シャフトや小さな倉庫であれば対応できるが、広い部屋ではセンサー検知範囲から外れるエリアができてしまい対応が難しい。
天井照明器具をセンサータイプの器具に交換する、もしくはセンサーが組込された照明器具に交換する方法であれば、その照明によって明るさを確保できる範囲に人が入った時点で点灯する。この方式では天井が低い場合、かなり接近しなければ点灯しないということがあり得るため、「暗がりに向かって進んでいく」という状況になりやすいため注意を要する。
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