電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 直列ユニット
直列に接続するテレビ共聴用接続ユニットで、同軸ケーブルを差し込むことでテレビ電波を取り出す。直列ユニットとには「中間型」と「端末型」がある。
直列ユニットは分岐器と同じ機能を持っており、テレビ幹線を分岐する場合に中間型の直列ユニットを使用し、幹線末端のテレビコンセントでは端末型の直列ユニットを使用することになる。
直列ユニットを繰り返し使用すると、末端ほど損失が大きくなってしまい、テレビの写りが悪くなるといった悪影響を及ぼす。幹線を分ける場合は分配器を用いると良い。
中間型の直列ユニットは、中間接続型の分岐器と同じ仕組みであり、入力した信号の幹線側の出力(挿入損失)は2~3[dB]と小さいが、分岐として取り出す側の損失(結合損失または分岐損失)は10[dB]を超える大きな損失が発生するという特徴がある。
CS放送など高い周波数帯域の伝送を行う場合、損失はより大きくなり、6[dB]といった大きな損失が発生するため、配線計画に注意を要する。
端末型の直列ユニットは、次の分岐幹線への出力がなく、テレビコンセントへの出力のみが設けられているもので、テレビ幹線の末端に取付ける。
テレビ共聴設備を構成する機器の詳細や設計方法についてはテレビ共聴設備の計画を参照。
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