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シャンデリア

空間を華やかに演出する多灯式装飾照明

シャンデリア(Chandelier)は、フランス語の「キャンドル(Chandelle)」を語源とし、複数の光源(腕木)を持ち、ガラス、クリスタル、金属などで装飾された天井吊り下げ型の照明器具である。

古くはロウソク立てとして用いられたが、現在は白熱電球やLED電球を多灯配置し、その煌めきや器具自体の造形美によって空間の格調を高める「全般照明」兼「演出照明」として、ホテルのロビー、バンケットホール、吹き抜け空間、高級住宅の居室などに設置される。

照明器具としての機能に加え、インテリアの主役としての役割が大きく、点灯していない昼間においても鑑賞に堪えうる意匠性が求められる。光の広がり方は全方向拡散型が多く、天井面や壁面に装飾的な影を落とす効果も計算に入れて設計される。

重量器具の施工と耐震支持

シャンデリアの最大の特徴かつ設計上の課題は、その「重量」である。一般的なシーリングライトが数kg程度であるのに対し、ガラスや金属を多用するシャンデリアは10kgを超える製品が多く、大型のものでは数百kgに達する。

JIS C 8310(シーリングローゼット)の規定により、通常の引掛シーリングやローゼットで支持できる重量は5kgまたは10kgまでと制限されている。これを超える重量のシャンデリアを設置する場合、天井材(石膏ボード等)ではなく、コンクリートスラブや鉄骨梁、野縁受け等の強固な建築躯体下地から直接、吊りボルトや補強材を出して固定する必要がある。

また、地震時の揺れによる落下事故を防ぐため、チェーンやワイヤーによる振れ止め施工が不可欠である。特にクリスタルガラス等の装飾パーツは揺れで接触・破損しやすいため、各パーツの脱落防止措置も製品選定時の重要チェック項目となる。

空間を華やかに演出するシャンデリア

メンテナンスと電動昇降装置

吹き抜けや高天井に設置されるシャンデリアは、電球交換や清掃といったメンテナンス作業が大きな課題となる。脚立で届かない高さに設置する場合、都度足場を組むことはコストと手間の面で非現実的である。

そのため、設計段階で「照明器具昇降装置(オートリフター)」や手動リフターの導入を検討するなど、メンテナンスに配慮した設計が求められる。これは、モーターによりワイヤーを巻き上げ・巻き下げすることで、器具を手元(床面)まで降下させ、安全にメンテナンスを行うための設備である。

昇降装置を選定する際は、器具重量に加え、昇降距離、操作スイッチの位置、および降下時の安全装置を確認すると良い。

LED化と調光制御の注意点

かつては「シャンデリア=白熱電球(シャンデリア球)」であったが、現在は省エネルギーの観点からLED化が進んでいる。しかし、クリスタルガラスの輝きやスパークル感は、フィラメントの点光源によって発揮されるため、LED選定時には、光の広がり方やクリアカバーの採用など、白熱電球に近い配光特性を持つ製品を選ぶ必要がある。

また、シャンデリアは調光(明るさ調整)を行って雰囲気を変える運用が多いため、LED電球と調光器との適合性を確認しなければならない。不適合な組み合わせでは、チラつきや不点灯、調光範囲の狭さといったトラブルが発生するため、メーカー推奨の適合表に基づいた機種選定が必須である。

照明設計の手法については照明設計の基礎知識と設計手法を参照。

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