電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 光束
目に感じる放射エネルギーが、単位時間にある面を通過する量。単位ルーメン[lm]で表す。照明設計では重要な要素であり、照度計算を行うための照明器具の性能として、器具毎に光束が決められている。
光源から放射される光の量を数値で表しているため、光の明るさ感をイメージしやすい。定義的には「光度1カンデラ[cd]の点光源から1ステラジアン[sr]の立体角内に放射される光束を1ルーメン[lm]とする」とされている。
光源は本来、全方向に照射されるため「全光束」として方向性のない最大数値が決められるが、照明器具として必要のない方向への光束はエネルギーの無駄となるため、反射板やセードを用い、必要方向に光束を集めるのが照明器具の基本形状となる。
白熱電球や蛍光灯、HID光源ではランプ光束と器具効率によって光束を定めていたが、近年普及しているLED光源は光束の方向性が強いため、器具効率ではなくランプ定格光束として数値を定めている。
照明設計の照明については照明設計の基礎知識と設計手法を参照。
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