電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > キセノンランプ
石英ガラス管内にキセノンガスを封入した放電管で、発光時の輝度が高い点光源となる。自然光に近く、紫外線領域から赤外線領域まで連続したスペクトル光を放つという特性があるため、全般照明用ではなく特殊機器用照明としての利用価値が高く、印刷機器用、顕微鏡補助照明用、植物育成用といった分野での利用が多い。
他の放電灯と違い、キセノンランプは電圧印加後すぐに発光する。ランプ点灯のためには20~30kVという高電圧を印加しなければならないため、ノイズ発生の原因となりやすく、通信機器が付近にある場合は注意を要する。ランプ寿命は白熱電球やダイクロハロゲンに近く、1,000~3,000時間と比較的短い。
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