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呼び線

呼び線の種類と特性

呼び線(フィッシュテープ、呼線)は、電線管内へ電線を導くためのガイドワイヤーであり、材質によって主に以下の3種類に分類される。施工条件に適した材質を選定することが作業効率化につながる。

  • ポリエチレン製:軽量かつ絶縁性に優れる。住宅配線などの短距離・小径管に適しているが、押し込む際に管内で曲がってしまうおそれがある。
  • ナイロン製:表面摩擦が少なく滑りが良いため、曲がりの多い配管に適している。引張強度も高いが、吸湿により若干膨張する特性がある。
  • スチールワイヤー製:引張強度と剛性が高い。長距離や重量ケーブルの引き込みに最適だが、導電性があるため、既設ケーブルがある管路や活線近接作業では感電リスクへの対策が必要である。

呼び線径の選定と挿入工具

管内径に対して適切な太さの呼び線を選定することは、切断事故の防止と操作性の確保において重要である。細すぎれば強度が不足し、太すぎれば摩擦が増大する。特に曲がりが連続する配管では、剛性と柔軟性のバランスが取れた細めの呼び線が推奨される。

挿入方法には、リールから繰り出す手動方式のほか、長距離配管では圧縮空気を用いて呼び線を圧送する「エアブロー」を用いる方法がある。また、先端金具(ヘッド)の形状も、直線用の「球状」、曲がり用の「円錐状」などを使い分けることで、電線管内で詰まってしまうリスクを低減できる。

通線用潤滑剤の活用

摩擦抵抗を減らし、スムーズな通線を実現するために潤滑剤は欠かせない。用途に応じて以下の特徴を理解して使用する。

  • 水溶性潤滑剤:環境負荷が少なく、乾燥後も無害であるため最も一般的である。
  • シリコン系:潤滑性能は極めて高いが、電気接点に付着すると絶縁不良を引き起こすリスクがあるため、接続作業時の取り扱いには厳重な注意を要する。
  • 脂肪酸カリウム石鹸:乾燥しても潤滑性を保つ特殊石鹸で、水溶性潤滑剤の一種である。

電線接続と引き込みの注意点

呼び線と電線の接続部は、管内通過時の抵抗を最小限にするため、段差をなくす工夫が必要である。

一般的な「テーピング接続」では、電線束の先端をずらして先細りのテーパー状に成形し、呼び線と強固に巻き付ける。重量ケーブルや多芯ケーブルの場合は、専用の「ケーブルグリップ(アミソ)」やコネクタを使用し、引張荷重を分散させると牽引しやすい。

また、長距離配管ではプルボックスやハンドホールを利用して区間を分割し、ウインチを使用する場合は電線の許容張力を超えないようトルク管理を行うことが品質確保の要点である。

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