電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > ツイストロックコンセント
差込プラグを差し込み、回すと抜けなくなる機構を持つコンセントのひとつ。「抜け止めコンセント」とも呼ばれる。電気設備図ではコンセント記号に「LK」を付記して表現する。
コンセント接続部にプラグを差し込み、時計回りに回転させることで固定する。プラグが斜め方向になるよう差し込み、ロック位置まで時計回りに回転させることで固定される。固定時、プラグは通常のコンセントと同様に真横を向く形となる。
プラグを抜く場合、反時計回りに回転させ斜め方向としてから引き抜く。斜め方向に戻さずに無理に引き抜こうとすると、プラグを損傷したり、コンセント側の固定機構が破損するため注意を要する。
ロック機構は電気機器の可動部であり、長期間・多頻度の使用で劣化が進む。抜き差しを頻繁に行うと、疲労により固定部分が甘くなったり、歪みによってプラグが抜けなくなるため、頻繁に抜き差しをする場所での使用には適していない。
ゴムプラグや防水プラグなど、接続に適していないプラグを無理に差し込んで回転させると、内部の端子板がねじれて回転してしまい、ゴムカバー内部で短絡事故につながる。接続に適したプラグのみを接続しなければならない。
公衆電話、自動販売機、給湯器など、長期間差し込んだままで使用することが前提の電気機器への電源供給は、ツイストロックコンセントを用いて抜け止めを図り、安全性を向上させるのが良い。差し込んだままのコンセントは埃の堆積が発生しやすく、抜けそうな状態ではトラッキング火災につながりやすく危険である。
イベントやイルミネーションなどを目的に、天井にコンセントを設ける場合、一般仕様のコンセントでは差し込んだプラグやコードの自重で抜け落ちるおそれがあるため、ツイストロックコンセントの採用が必須となる。
コンセントの種類や仕様、計画方法についてはコンセントの種類・形状を参照。
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