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土被り

地中埋設物上端から地盤面までの距離で「土がどれだけ被せてあるか」を数値で示すものである。

電線を地中埋設する場合、十分な土被りを確保することで、地表面から管路に伝わる圧力が分散される。十分な土被りを確保し、かつ埋設シートを電線路の上部に敷設すれば、重機で掘削した際の損傷を受ける可能性が低くなり、より安全性が高くなる。

電気設備技術基準の解釈では、電線をそのまま地中に埋設する「直接埋設式」の場合、1.2mより深い位置に埋設し、かつトラフの防護措置を施すか、がい装ケーブルと呼ばれる強度の高いケーブルを用いることを定めている。トラフや板を上部に設けることで、つるはし程度の衝撃から防護できる。

地表面において「車両の重量物が通過することがない」と判明している場所であれば、1.2mという埋設深さを0.6mまで緩和できる。通常、地中埋設管路を設計する場合「電線を直接埋設する」という計画は行われず、電線管に収容するのが一般的のため、埋設深さの規定を用いる事例は少ない。

電線管にケーブルを収容して地中埋設する場合、地表面からの埋設深さの規定はない。地表に露出して敷設することも可能である。寒冷地で、凍結深度が規定されている場合は、凍上による電線管変形のおそれがあるため、地域ごとに定められた土被りを確保する必要がある。

埋設管路とハンドホールの敷設についてはハンドホールの選定・埋設管路の設計を参照。

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