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超高感度煙検知システム

レーザー散乱光方式による早期火災検知

超高感度煙検知システムは、室内の空気を配管ネットワークを通じてファンで強制的に吸引し、検知器内部のレーザーチャンバーで煙粒子を測定するシステムである。一般的なスポット型煙感知器の100倍以上の感度を有し、火災の前兆である「燻焼」段階の目に見えない微粒子を捕捉することが可能である。

データセンターのサーバー室、クリーンルーム、美術館の収蔵庫など、火災による煙汚染が許容されない重要施設や、高天井で通常の感知器では煙が到達しにくい大空間において標準的に採用される。システムは吸引ファン、フィルター、レーザー検出部から構成され、能動的に空気をサンプリングすることで、受動的なスポット型感知器よりも迅速な検知を実現している。

多段階警報と誤報防止機能

本システムの大きな特徴は、煙濃度の上昇レベルに応じて「注意(Alert)」「警戒(Action)」「火災(Fire)」といった多段階の警報を出力できる点にある。これにより、段階的な空調制御や管理者の現場確認、最終的な消火設備の起動といったシーケンスを緻密に組むことが可能となる。

また、高感度ゆえに粉塵や水蒸気などを誤検知するリスクがあるため、各警報レベルには「遅延時間」を設定するのが一般的である。一過性の濃度上昇を無視し、継続的な煙の発生のみを検知することで、非火災報を抑制する。さらに、設置環境の平常時の煙濃度を学習し、自動的にしきい値を調整する機能を持つ製品も多く、環境に応じた最適な運用が可能である。

気流監視による配管健全性の確保

吸引式システムにおいては、サンプリング配管の健全性が検知性能に直結する。そのため、配管内の空気流量を常時監視し、設定範囲外となった場合に異常を報知する機能が備わっている。

具体的には、配管の吸込み穴がゴミやホコリで閉塞した場合は「低気流(Low Airflow)」として検知し、逆に配管が途中で外れたり破損したりして吸引圧が低下した場合は「高気流(High Airflow)」として検知する。この気流監視機能により、配管トラブルによる不感帯の発生を即座に特定し、システムの信頼性を維持することができる。

メンテナンスとサンプリング配管設計

長期運用においては、吸引ファンの寿命管理とフィルターの定期交換が重要となる。ファンは常時回転しているため、一般的に5年~7年程度での交換が推奨される消耗部品である。また、サンプリング配管内に埃が蓄積すると吸引性能が低下するため、定期的に配管の逆側から圧縮空気を送り込む「パージ(逆洗)」を行うメンテナンスも有効である。

配管設計においては、専用の流体解析ソフトを用いて、全ての吸込み穴から均一に空気を吸引できるよう、配管径や穴径のバランスを調整する必要がある。特に高天井や長距離配管となる場合は、末端での吸引遅れが規格内に収まるよう、厳密な計算に基づいた施工が求められる。

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