電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > デマンド監視装置
電気を使用する需要家において、最大需要電力を監視し、契約電力が超過するおそれがある場合に警報を発する装置。電力需給用複合計器などから50,000pulse/kWhを取り込み、デマンド監視を行うのが一般的である。パルスピックからパルスを取り込み、30分間隔でデマンドを測定することでデマンド監視やデマンド制御が容易に行える。
電力デマンド値は電気基本料金を決定する重要要素のため、予定外に超過するとその時点から1年間は、契約電力を大きく設定しなければならない。これは基本料金の算定に直接影響するため、コスト面で大きな損失を生むことになる。デマンド監視装置により、デマンド設定値を超過しないよう監視制御することで、契約電力の不慮の増大を回避し、基本料金の削減に効果があるものとされている。
デマンド監視は、監視開始から10分程度の電力推移をもって電力推移を予測し、予測した電力が一定値を超過することが見込まれた場合に、警報シグナルを表示したり、実際に空調機などの遮断を行うための信号を発信する。
パソコンなどと連携し、データの集計や帳票作成、データの出力が可能な高機能機種も存在する。デマンド管理や契約電力については契約電力とデマンド管理を参照。
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