鉄損

電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 目次 て > 鉄損

鉄損

鉄心に生じる「ヒステリシス損」と「渦電流損」の和を示したもの。負荷の大小にかかわらず、鉄心に電圧が印加されている限り発生する損失のため「無負荷損」とも呼ばれる。損失の大きさは、負荷電流によって左右されずに一定であり、単位はワットWで示される。

負荷電流に応じて変動する損失は「銅損」と呼ばれ、負荷の大小によって変動する損失のため「負荷損」とも呼ばれている。

鉄損は、変圧器においては電力の無駄となり、かつ振動や発熱を引き起こすため、数値が小さいほど高性能と捉えられる。

変圧器は、鉄損と銅損が小さいほど高効率である。20~30年前の旧式変圧器は鉄損、銅損ともに大きかったが、近年はトップランナー制度と呼ばれる変圧器の高効率化政策により、どちらも小さく抑えられている。

鉄損を小さく抑えた変圧器として「アモルファス変圧器」がある。ケイ素鋼板を用いた一般変圧器と比較し、無負荷損を1/5程度まで低減しており、高効率変圧器として従来から販売が成されているが、一般変圧器と比べて高コストであり、損失低減に伴って得られる電気料金利益の回収が困難なため、採用実績は少ない。

アモルファス変圧器はケイ素鋼板の変圧器よりも大型であり、製作納期が長いというデメリットも存在する。

変圧器の種類や技術的な詳細については油入変圧器・モールド変圧器の構造を参照。

カテゴリー