電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > ステップ電圧試験
絶縁不良を発見するために、段階的に電圧を印加する方法によって、どの電圧で絶縁抵抗値が変化するかを確認し、被測定物の性能を評価する試験方法のひとつ。被測定物に対して段階的な電圧を印加することで、どの電圧を印加したタイミングで抵抗値が低下するかにより、異常の有無を判断する。
通常、試験電圧は5回に分けて徐々に電圧を上げて印加し、5step(5回)の印加にて終了とする。段階的に電圧や信号を入力し、その応答がどのように変化するため、広義の「ステップ応答」と呼んで差し支えない。これは絶縁物の性能評価を行う場合の手法として一般的に普及している。
例として、5kVを最大値として試験を行いたい場合、初回に5kVAを印加すると絶縁破壊を引き起こし、被測定物を破壊してしまうおそれがある。これを避けるため、1kV・2kVと低い電圧から段階的に電圧を印加することで、被測定物の破壊を予防し、かつどの程度の性能が残っているかを確認することも可能となる。
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