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スイッチボックス

配線器具の収納と保護

スイッチボックスは、スイッチやコンセントなどの埋込配線器具を取り付けるために壁内に埋設、あるいは壁面に露出して設置されるボックスである。JIS C 8340によって規格化されており、電線の接続点を保護し、漏電や火災の拡大を防止する役割を担う。

基本的に1個用、2個用と、収納する配線器具の連数に合わせてサイズを選定する。器具を取り付けるための「連用枠」のビスピッチ(83.5mm)が規格化されており、これに合わせてボックス側にM4のネジ穴が設けられている。

木下地に取り付けられたスイッチボックス

材質による分類と接地工事

材質は主に鋼板製合成樹脂製がある。鋼板製は機械的強度に優れ、ビルや公共施設などの堅牢性が求められる場所で採用されるが、金属製電線管と接続する場合や、漏電時の感電防止のため、ボックス自体にD種接地工事(アース)を施す必要がある。なお対地電圧150V以下の乾燥した場所で、管の長さが短い場合には省略できる規定もあるが、基本的に接地工事を確保することが望ましい。

一方、住宅や小規模店舗では、絶縁性に優れ、錆びず、軽量で施工が容易な合成樹脂製が広く普及している。樹脂製であれば、ボックス自体への接地工事は不要となるため、施工コストを抑制できる利点がある。

ノックアウトと電線管の接続

ボックスの側面や底面には、電線管やケーブルを接続するためのノックアウト(打ち抜き穴)が設けられている。施工時には、接続する管の径に合わせて必要な箇所のみをタガネやハンマーで打ち抜いて開口する。

不要な穴を誤って開けてしまった場合、そこから小動物や昆虫が侵入したり、気流や湿気の侵入口にもなるため、専用の閉塞蓋(ノックアウトプラグ)で塞ぐ処置が必要である。

また、金属管を接続する場合は、ロックナットで強固に固定し、電気的な導通を確保するためのボンディング線を取り付けて接地を確保する。

隔壁(セパレーター)と深さの選定

同一のスイッチボックス内に、電圧の異なる回路(強電流回路と弱電流回路)を混在させてはならない。やむを得ず同一ボックス内に収める場合は、金属製の隔壁(セパレーター)を設けて空間を物理的に隔離し、誘導障害や混触事故を防止する措置が必須となる。

また、壁の厚みや断熱材の有無に応じて、適切な「深さ」のボックスを選定することも重要である。浅すぎるボックスを使用すると、電線の収納スペースが不足してケーブルを圧迫し、絶縁被覆の損傷や断線を招くおそれがあるため、余裕を持った深さの選定が求められる。

アウトレットボックスの施工要領や特徴については、アウトレットボックスを参照。

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