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給排水配管や電気配管、冷媒配管など、設備関連の配管を貫通する壁・梁・床に設ける開口用さや管であり、鉄骨であれば製作前、コンクリートであれば打設前に事前に位置とサイズを確定させ、後から施工ができる位置に配管ルートを確保しなければならない。

コンクリート構造であれば、コンクリート打設前に紙や樹脂で構成された円筒状のパイプを事前に型枠取付しておき、コンクリート打設後にその空洞部分を用いて配管を通すのが基本となる。大きな開口部はコンクリートの充填が欠損し、強度の低下につながるおそれがあるため、補強筋を追加するなどして強度の維持を行わなければならない。かつ、鉄筋にコンクリートが十分埋没する「かぶり厚さ」も確保しなければならないため、品質管理上の注意点は数多く存在する。

鉄骨構造の場合は、鉄骨製作工場にスリーブ必要位置を事前に伝達しておき、必要場所に必要な大きさのスリーブを開けておく必要がある。コンクリート打設後や鉄骨搬入後にスリーブの間違いが発覚した場合、後から開口するのは品質維持上の重大な欠陥となるため、事前に施工図を整備するなどして十分な検討の上で対応しなければならない。

コンクリート工事の場合も同様、開口部の本数や位置、サイズを間違えてしまったら、後からの開口増設は困難である。コンクリートは鉄筋が内部に埋め込まれており、コンクリートと密着して強度を発現しているため、コア抜きやはつりでコンクリートに開口部を設けてしまうと、強度不足といった致命的な欠陥につながるおそれがある。

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