電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 照明率
光源から出る光束のうち、被照射面に達する光束の割合。作業面に到達する光束割合を示すものであり、照明率が高いほど効率の良い照明であると判断できる。照明率は記号「U」で示す。
天井・壁・床の反射率、室指数という2つの要素を用い、ルーバーやパネルの有無など照明器具形状を勘案した上で、光源から放出される全光束がどれだけ被照射面に届くか百分率で示しており、照明器具を製作するメーカーが独自に設定する。
室指数は照度計計算の対象室の間口、奥行き、天井高さを数値化しており、空間が正方形に近いほど、天井高さが低いほど、室指数は大きな数値となる。室指数が大きいほど、光源から放射される光束は効率良く作業面に到達するので、照明率は良い数値となる。
照明率は器具の形状によって大きく変動する。ルーバーや乳白パネルが設けられている場合、光束の一部が遮蔽されるため照明率が低くなり、光源が露出している場合は高い数値となる。LED照明は従来光源よりも照明率が高く設定される傾向にある。
照度計算の手法や、照明率・保守率の考え方については照度計算の方法と計算式を参照。
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