電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 自動点滅器
周辺の照度によって接点を自動開閉するスイッチのひとつ。照度が設定値を下回ると接点を閉とし、上回ると接点が開となるため、明るさによって照明器具の自動点滅が可能である。屋外照明や、外部階段照明の自動点滅に利用されている。
外部階段にセンサー付き照明器具を利用する場合、センサーのみによる点滅とすると、昼間の明るい時間でも人が通ると点灯してしまう。自動点滅器とセンサーを組み合わせて、夜間かつ人が通った際に点灯するよう計画すると、より省エネルギーとなる。
街路灯や防犯灯では、照明器具本体に自動点滅器が付属されている機種があるため、別置きの自動点滅器を用意しなくても、完全自立した点滅が可能である。自動点滅器付属の街路灯や防犯灯を多数並べると、自動点滅器の汚れや、雲や建物・植栽による日陰の影響で、点滅がまばらになるため注意を要する。
一斉に照明器具を点滅したい場合は、照明器具個別に自動点滅器を設置するのではなく、明るさ検出の基準となる自動点滅器を代表器具として1箇所設置し、自動点滅器の信号をリモコンリレーゃマグネットスイッチに送信し、接点の開閉をすると良い。
自動点滅器は接点を内蔵しているため、長期使用により劣化すると、昼間でも点灯したままになったり、夜間になっても点灯しないといった不具合につながる。一般型では5年程度、長寿命型では10年程度で不具合の頻度が増加するので、交換を検討すると良い。
自動点滅器の計画についてはソーラータイマー・自動点滅器の種類と特徴を参照。
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