漏電遮断器

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 2024.10.13

漏電遮断器

漏電事故から保護するために、地絡電流の値が一定値を超えた時点で回路を遮断する遮断器。電路を流れる往き還りの電流が同一であれば健全、数値に違いがあれば電流が大地に漏洩しているものとして動作する。

漏電遮断器は配線用遮断器と同様、過負荷遮断機能を併せ持つ製品が一般的である。漏電検出時動作は感度電流によって区分されており、高感度形・中感度形・低感度形の3種類があり、製品によっては感度を変更できるものも存在する。

保護協調の計画に際しては、負荷に最も近い分岐回路を漏電遮断器とする場合、高感度かつ高速動作する機種とし安全性を優先すべきである。しかし主幹が漏電によって遮断されると広範囲の停電を伴うため、できる限り配線用遮断器としたい。

やむを得ず漏電遮断器を選定する場合、感度電流を大きくしたり動作時間を遅らせるといった保護協調が重要となる。保護協調がなされていなければ、末端負荷の漏電によって主幹がトリップしてしまい、停電範囲の拡大をもたらす。

漏電遮断器の設置基準

原則として、金属製の外箱を有する、60Vを超える電路に対しては漏電遮断器で保護しなければならないと定められており、配線用遮断器など漏電遮断の機能がない設備については設置することができないが、緩和規定によって漏電遮断器の設置を免除されている。漏電遮断器脳のない配線用遮断器を用いて良い機械器具への電源供給は下記の通りである。

なお使用電圧が300Vを超過する場合、漏電遮断器を設置する義務が発生するため注意を要する。400V配電系統では全ての電路が漏電遮断器で保護されていなければならないため、分電盤のみならず、配電盤の送出し遮断器を含めた保護協調が求められる。

漏電遮断器の特徴や漏電保護の考え方の詳細については配線用遮断器・漏電遮断器の機能と選定を参照。

 
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