連動制御器
自動火災報知設備の感知器から信号を受け、自動閉鎖装置に動作信号を供給する装置。感知器発報による防火シャッターの連動降下や、防火防煙ダンパーの自動閉鎖、注意灯の点灯、音響鳴動などが行われる。
防火戸類の連動のほか、副受信機への移報や、防火戸閉鎖信号(ロック信号)情報を受信機に送るといった機能を持っている。自動火災報知設備については火災を警戒するだけでなく、防火シャッターや防火戸の自動閉鎖、排煙機の起動、防煙ダンパーの開閉、排煙口の開放など、熱や煙の状態を検出して、各所に設置されている防災機器を起動させたり、状態を変更する機能が付与されている。
感知器が誤動作しないよう、一定時間は感知器の発報を遅延させる「蓄積機能」についても、連動制御の一つなので、連動制御機にて点検時に解除するといった動作も可能である。
制御器本体には消防認定を受けた蓄電池が内蔵されており、一次電源の供給が途絶えた状態でも一定時間動作可能である。連動感知器を1回線のみ接続できるもの、5~20回線など多数接続できるものがあり、規模と連動機器の台数に応じて選定する。
なお連動制御器がなければ火災報知機能や防火・防煙機能が成立しないため、予備電源を接続して停電時であっても異常なく動作するように計画しなければならない。
自動火災報知設備を構成する火災受信機の特徴や種別による違いについては火災受信機の種類と仕様を参照。












