電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 布巻きコード(袋打ちコード)
表面を色付き綿布で覆い、長期間使い込んだような意匠性を持つ化粧用ツイストコードのひとつ。主にアンティークランプの電源供給用に使用される。吊り下げ照明などでは吊り紐だけでなく、電線も露出状態で見せることになるため、意匠性の高いコードが求められている。
こたつやあんか、アイロンなど発熱器具への電源供給用としても使用される特殊コードのひとつである。電熱器具はコード自体が加熱されてしまうおそれがあるため、コード本体に高い耐熱性が付与されている。暖房器具用の布巻コードは「袋打ちコード」という名称でも販売されており、こたつケーブルといった名称をつけている場合もある。
布巻コードの導体は紙テープまたは綿糸で横巻きされており、ゴム絶縁体で絶縁されている。絶縁体の上には下打編組が組み込まれ、外部網組を防湿コンパウンドして仕上げることで、なめらかな手触りも実現している。あわせて多層構造による高い耐熱性や、耐久性が保たれているため、特に人が触れやすい場所での利用にも適している。
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