電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 二種耐熱形分電盤
防災負荷に電源を供給するための分電盤のひとつで、分電盤の耐火試験において「最高温度280℃の温度に30分」耐え、かつ「内部機器は最高温度120℃の耐熱性能を持つ」ものを示す。消火栓や排煙機の防災負荷に電源を供給する電源盤は、耐火性能の高い分電盤から電源供給をしなければならないと定められている。
JIS A 1304 では火災温度曲線が定められているが、840℃という火災時温度内でも30分間は支障なく電源供給を継続できる盤は「一種耐熱分電盤」、その1/3である280℃の温度内で30分間支障なく電源供給を継続できる盤は「二種耐熱分電盤」と規定される。
専用に設けられた電気室や機械室、パイプシャフト、屋外に設置する場合、その空間の安全性は一般廊下や居室よりも高いため「一種耐熱分電盤」よりも耐火性能水準が緩和された、二種耐熱分電盤を選定しても良いとされている。二種耐熱分電盤は一種と違い、内部の耐熱キャビネットが省略されている。
分電盤の仕組みや仕様については分電盤・配電盤の仕組みと違いを参照。
サイト内検索