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二次電池

充電が可能な電池のこと。鉛蓄電池やニッケル・カドミウム電池(通称ニッカド電池)などが代表的で、近年ではパナソニックが販売しているエネループに代表される「ニッケル水素電池」や「リチウムイオン蓄電池」などが広く普及している。

建築設備分野で取り扱う二次電池は「鉛蓄電池」「アルカリ蓄電池」「リチウムイオン蓄電池」の3種類が一般的で、非常用照明や誘導灯の点灯、火災停電時の発信機・受信機・ベルの動作、重要通信機器のUPSなど幅広く活用されている。

身近な事例では、電気自動車やハイブリッド自動車、携帯電話やノートパソコン、自動車用、小型UPSの電源に活用されている。これら二次電池は、使い切りとなる一次電池よりも経済性・環境性が高いとされており、かつリサイクル・リユースが厳しく規制されている分野であるため、環境への配慮が十分なされている設備とされている。

市販の乾電池では一次電池が端子電圧1.5Vに対して、二次電池は端子電圧1.2Vと、若干低い数値の製品が一般的である。電圧が低いことから二次電池を使用してはならない電化製品も数多く、単純に一次電池の製品から二次電池に置き換えることはできない。

従来から普及している二次電池である「ニッカド電池」は、容量が残った状態での継ぎ足し充電を繰り返すと、メモリー効果と呼ばれる「電池容量が残っているのにもかかわらず電圧が低下する」という現象が発生することがある。メモリー効果が発生した二次電池をもとに戻すためには、電池残量がゼロになるまで放電し、すぐに満充電とする「リフレッシュ」と呼ばれる手順を踏まなければならない。

電池残量がゼロのまま放置すると、二次電池に深刻な損傷を与えるため注意を要する。過放電のままで放置すると、負極の銅が溶出するなど電池本体に致命的な損傷を与え、電解液からガスが発生するといった事故にもつながる。

現在では、メモリー効果が発生しない「リチウムイオン電池」が新たな二次電池として普及しており、携帯電話やスマートフォン、音楽プレイヤーなどほとんどの電気機器に使用されている。リチウムイオン電池はメモリー効果が発生しないばかりか、500回という高性能な充放電サイクル回数を持っているという特徴がある。

各種乾電池の仕組み、詳細については乾電池の種類と仕組みを参照。

 
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