電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 水気のある場所
水を取り扱う場所や水滴が飛散する作業を行う場所、常時水が露出している場所の総称で、漏電の危険性が高い場所として規定される。電気設備技術基準により、水気のある場所に電気機器を設置する場合、漏電による感電事故を防ぐために漏電遮断器の設置が義務付けられている。
キッチン、浴室、洗面所、トイレ、庇や軒下といった住宅において一般的に水を取り扱う部分は「水気のある場所」として区分される。そのほか業務施設なども同様で、運用上で水を大量に使用する魚屋や八百屋といった物販店舗、洗車場などのサービス施設、水気が抜けないような簡易地下室やピットなどで、地下水などが漏出する場所も、水気のある場所となる。
水気のある場所はどのような施設にあっても幅広く存在しており、空気中に含まれる水蒸気量が著しく変動することから結露が発生しやすく、電気機器の漏電のおそれが高い場所となる。
さらに、蕎麦屋など沸騰したお湯から発生する上記が充満するような環境や、酒や醤油を醸造する場所となどは「湿気の多い場所」として別の区分が規定されているため注意を要する。
漏電遮断器の機能や選定については配線用遮断器・漏電遮断器の機能と選定を参照。
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