電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > グレア
照明用語のひとつで、視野の中に高輝度な光源があることで光源周辺が見えにくくなる現象。スポットライトにより光源が直接目に入ることで眩しさを感じることがあるが、これもグレアの一種である。グレアは原則として有害なものとして扱い、グレアが発生しないよう照明計画を行うのが基本となる。
グレアを抑制するための方法として、照明器具にルーバーを設けたり、深型のグレアレス照明器具を使用する方法がある。ダウンライトは光源が天井裏に収容されるためそもそも見えにくい器具だが、遮蔽角30度以上の深型器具やピンホールダウンライトであれば、ほぼ見上げない限り光源にグレアを感じることはない。
照明器具本体でグレアを抑制することも可能だが、光源が直接視野に入らないような配置計画を行うことや、ユニバーサルダウンライトやスポットライトを使用する際は角度を傾け過ぎないなど、場所と用途に適したグレア抑制方法を検討するのも重要である。
なお照明デザインにおいて、賑わい感を出すために意図的にグレアを感じさせる手法もあるため、有害なグレアを「不快グレア」として区分している。「不快グレア」は抑制すべきものだが、適度なグレアは空間の明るさ感や賑わい感を出せるため、完全に抑制するべきものではない。
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