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ゴースト障害

テレビ受像画面に表れる「多重像」による障害現象のことで、テレビ塔の送信アンテナから送られる正常な電波とともに、近隣の建物からの反射波を同時受信すると発生する。

ゴースト障害は高層ビルが乱立する都心部で発生しやすく、テレビ画像に歪みが生じ受信画像が二重に見えてしまう現象であり、テレビ画像の劣化現象のひとつとされていた。ゴースト対策として、チューナーでゴーストを除去するといった施策が行われていた。

ゴースト障害はマルチパス障害とも呼ばれ、アナログ放送ではテレビ品質の劣化を起こす障害のひとつであったが、地上デジタル放送ではゴースト障害が物理的な発生しない機構であるため、ゴースト障害による品質劣化は解決している。

地上デジタル放送ではゴースト障害が発生しない

アナログ放送では電波が弱くなったり、マルチパス障害を受けるとだんだんと画質が悪くなり、ゴースト障害が発生するおそれがある。

デジタル放送では、一定の品質以下まで受信レベルが低下するとブロックノイズが発生し、音声が途切れ始める。さらに受信レベルが低下すると、突如受信不能となるという特徴があり、ゴースト現象に至ることは有り得ない。

従来、高層ビルなどが影響してゴースト障害が発生していた地域では、アナログ放送からデジタル放送に切り替えることで、正常にテレビ電波を受信できる可能性が高いとされ、多くの地域で画像品質が改善された。

テレビ共同聴視の計画や設計手法の詳細についてはテレビ共聴設備の計画を参照。

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