電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 均等充電
蓄電池の品質を維持するために行う充電方式のひとつで、長期間使用に伴うセル電圧のばらつきを補正し、均一化するために行う充電のこと。
直列接続された蓄電池は、浮動充電を長期間継続的に行う運用を続けていると、蓄電池のセルごとに電圧のばらつきが発生し、電位差よる循環電流が発生してセルに悪影響を及ぼすことがある。
セルの電圧を均一化することで循環電流を改善できるが、これは定期的に実施する必要がある。均等充電を実施す推奨期間はメーカーによって若干異なるため、システムに応じてメーカーへの確認が必要。
均等充電を行う場合、充電器の出力を上げてセル全体を充電する。全てのセルの電圧を均一化する間、先行して満充電となったセルから水素ガスが多量に放出されるため、均等充電後は補水を行う。これは補水式の鉛蓄電池を正常に使用するための必須事項となる。
MSEなど制御弁式の蓄電池は、均等充電をする必要がなく、浮動充電のみで性能維持できることから、充電回路の簡略化が可能となる。
蓄電池設備の種類、構造の違いや特徴については蓄電池設備の設置基準と容量計算を参照。
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