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危険場所

工場電気設備防爆指針において、危険雰囲気の存在する場所を0種・1種・2種に分類したもの。危険場所の等級に応じて、照明器具や配線器具、感知器やスピーカーなど弱電機器に至るまで、危険場所内に設ける電気設備は全て防爆仕様としなければならない。

0種場所は最も危険な場所として分類され、タンク内部の液体上部や、開放された容器の液面周辺など、火花や発熱により即時引火するような極めて危険性の高い部分を示す。ここには電気設備を設けないことが推奨されており、やむを得ない場合には「本質安全防爆」という最も性能の高い仕様が求められる。

1種場所は正常な状態で危険雰囲気を生成する場所として分類され、爆発性のガスが通常時にも蓄積するような場所や、日常的な保守作業等で爆発性ガスが流出するような場所を示す。電気設備には「耐圧防爆」という仕様が求められる。

2種場所は異常時に危険雰囲気を生成する場所として分類され、日常的に爆発性ガスが発生しない場所が指定される。設備事故や故障により、容器が破損して爆発性ガスが漏れ出すといった状況が想定される場所は、0種場所や1種場所よりも安全性が高いため「安全増防爆」と呼ばれる最も安価な防爆仕様が選定可能である。

防爆仕様の詳細については照明設備の防爆設計を参照。

 
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