電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 嫌虫灯(防虫灯)
虫の集まりやすい光の波長をカットした電球を使用した照明。食品工場、荷捌き場など、虫の侵入を抑制したい場所の照明器具として用いられる。嫌虫灯は防虫灯、低誘虫照明、低誘虫ランプとも呼ばれており、虫の飛来を嫌う果樹園では、純黄色の単色ランプが用いるのが効果的である。
周囲にまったく照明がない場所であれば、低誘虫仕様のランプを使っても虫に知覚されてしまうため、あまり効果がない。付近に「虫を誘うための照明」として、水銀灯やメタルハライドランプなど、紫外線を大量に放出する誘虫ランプ(係留灯)を設け、虫を誘導し係留することができれば、虫の飛来数の低減を効果的に行うことができる。
LED照明も低誘虫ランプのひとつとして分類されているが、専用のイエローランプの性能には劣っているためLED照明には虫が寄らないということはない。
誘虫照明や、殺虫灯については電撃殺虫器・捕虫器の仕組みを参照。
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