電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 幹線設備
幹線設備は、電気室やキュービクルなどの配電盤から、配線器具等への電源供給を行う分電盤、蓄電池、非常用発電機などまでの配線経路を示す。幹線はケーブルだけでなく、バスダクトなどの大容量電線路であっても、同様に幹線として区分される。
配電盤からの電源供給は、比較的大きな電流をまとめて送る計画とし、停電範囲を制限しつつも、高い経済性を確保しなければならない。分電盤などで中継して個別負荷に供給するのが基本だが、給水ポンプや昇降機など、大きな負荷容量の設備には、直接幹線を送ることも検討すると良い。
バスダクトなど数千アンペアを流せる幹線を用いる場合、事故発生時の停電範囲が大きくなるため、遮断器を段階的に設けることで停電範囲を限定的とするのが基本である。
幹線方式には、「枝状方式」、「ブロック枝状方式」「単独方式」「ループ方式」などがあり、停電範囲・信頼性とコストの比重に基づいて、設計者がそれぞれのメリットとデメリットを比較して、選定しなければならない。
幹線の計画、ケーブルサイズの選定、電圧降下等の計算については幹線の選定と許容電流・電圧降下を参照。
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