電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 階段通路誘導灯
避難経路となる階段や傾斜路に設ける通路誘導灯のひとつ。非常用の照明装置と兼用することが可能である。階段の路面、踊り場の中心線の照度が1ルクス以上、蛍光灯の場合は2ルクス以上の明るさを確保できるように配置する。
非常電源は蓄電池によって20分以上点灯できる容量を必要とするが、大規模建築物や高層建築物では60分以上の点灯ができるよう、大容量バッテリーを内蔵した「長時間型」の誘導灯設置が求められる。
本体に電池や停電時切替装置が設けられているため、引き紐によって適切に動作しているか確認できるようになっている。
階段通路誘導灯は原則として常時点灯が求められるが、省エネルギーの観点から、人感センサーによるオンオフや段調光による減光も認められている。不特定多数が利用する階段では段調光を採用し、関係者だけが利用する階段はオンオフとするのが一般的。
誘導灯の設置基準や計画手法については誘導灯の設置基準と計画を参照。
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