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一斉鳴動

火災時に、防火対象物に設置された非常ベルや非常放送(地区音響装置)を、全フロア同時一斉に鳴動(めいどう)させること。階数が少なく小規模の建築物では火災信号により、防火対象物全域に地区音響を鳴動させることで早期避難を促す。

防火対象物内の全区域にある地区音響装置(非常ベル、非常放送スピーカー)を同時に作動させることで、建物全体に火災発生を知らせることができるため、防火対象物の利用者は一斉に避難を開始することになる。

一斉鳴動は、建物内のどこか一箇所で火災が検知された際、即座に全フロアの地区音響を鳴動させる。火災の初期段階で建物全体に周知するため、避難完了までの時間を短縮できるが、避難口や避難通路に一斉に避難者が殺到することも想定される。建物規模や利用状況によっては、避難中の二次被害が発生しないように避難誘導することが求められる。

一般的に「地階を除く階数が5以下」かつ「延べ面積が3,000㎡以下」の比較的小規模な建物が対象で、一斉鳴動による避難が推奨される。

総合箱に収容された非常ベル

これに対し、大規模な建物で出火階とその上層階などを優先して鳴らす方式を「区分鳴動(出火階・直上階鳴動)」と呼ぶ。「出火階」「直上階」「出火階が1階以下であった場合は1階よりも下階すべて」に限定して鳴動させる方式であり、避難口への殺到を防止し、出火している階、延焼のおそれがある直上の階、避難が困難な地階といった、リスクの高いフロアからの避難を最優先とし、それらの避難が一通り完了したのち、その他の階の避難を促す方式である。

この方式は大規模建築物で主に採用され、感知器の発報による非常警報を逐次報知することで、安全性を確保している。なお、感知器が発報してから一定時間が経過したり、発信機を押下したり、複数の感知器が発報したといった緊急時には、即時全館一斉鳴動に切り替えて、防火対象物全体の避難を優先するという段階的な鳴動システムとすることが認められている。

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