電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > フロアコンセント
床面に取り付けるコンセントで、接続部分は床下に収容されている。未使用時はほこりや異物が侵入しないようにカバーが施されており、使用時にはカバーを開けてプラグを接続する。カバーが開いたままにならないよう、コードのみ床面から取り出し、カバーは閉められるような構造としているのが一般的である。
電源取り出しだけでなく、電話やLAN用のアウトレットを床下に収容でき、マルチコンセントとしての利用も可能である。100VコンセントとLANアウトレットを併設すれば、電話機やスイッチングハブを接続でき、情報網の拠点としての活用も可能となる。
フロアコンセントは床面よりも下に充電部や情報配線の接続部があるため、飲み物や食品、清掃用の洗剤といった液体が入り込みやすい。液体の侵入は絶縁不良を引き起こし、漏電の原因となるため注意を要する。
フロアコンセントの表面は数ミリの厚みがあり、フローリングやタイルカーペットとフロアコンセントを段差のない施工はできない。数ミリの段差による歩行性の悪化や、掃除機が引っかかるといった懸念があるため、主の通路に設けるのは避けるべきである。
各種コンセントの種類や計画方法についてはコンセントの種類と形状を参照。
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