電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > フィードバック制御
制御値と目標値を比較し、一致させるよう訂正動作を行う制御方式。扱う情報は連続情報となり、制御回路は閉ループで構築される。トルクや速度、熱量など連続的な情報を指令値と実際値で比較し、閉ループを構築しつつ訂正し制御する。
空調機の温度設定など、温度設定を指令値、実際の温度を実際値として制御し、温度設定に対して実際値が大きければ空調機の運転を停止し、実際値が小さければ負荷を大きくして設定値に近づける、といった利用がなされ、閉ループ回路により継続的に制御が行われる。
フィードバック制御は、制御値を与えてから目標値に至るまでの時間差がある。目標値を超過したときオフ、目標値を下回った際にオンという動作では、指令を与えてから実際の値に至るまでの時間差に目標値にゆらぎが発生し、制御の安定性を崩すおそれがある。
制御に対して外乱が発生した場合、外乱によって発生した「速度変化」「温度変化」といった要素をフィードバックして制御に反映するが、これを事前に修正できない。外乱の発生が予測される制御では、フィードバック制御にフィードフォワード制御を組み込んで動作させるのが良い。
中央監視設備の仕組みや特徴については中央監視設備の計画を参照。