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ハイチャンネル

UHF帯のチャンネル区分と周波数再編

ハイチャンネルとは、地上デジタル放送で使用されるUHF帯(極超短波)のうち、高い周波数帯域を指す区分である。一般的に、UHF帯は周波数に応じて以下のように分類される。

  • ローチャンネル:13ch ~ 30ch
  • ミドルチャンネル:31ch ~ 44ch
  • ハイチャンネル:45ch ~ 62ch(旧割り当てを含む)
  • オールチャンネル:13ch ~ 52ch(全帯域)

かつては62ch(770MHz)まで放送波として利用されていたが、携帯電話のトラフィック急増に伴う「700MHz帯の周波数再編」により、現在は53ch ~ 62chが携帯電話事業者に割り当てられている。そのため、現在の地上デジタル放送は実質的に13ch ~ 52chで運用されているが、既設の共聴設備や旧規格の機材選定においては、この「ハイチャンネル」の定義と周波数範囲を正確に把握しておく必要がある。

帯域特化型アンテナの利得特性

アンテナの性能を示す「動作利得(ゲイン)」は、受信する周波数帯域幅とトレードオフの関係にある。特定の帯域に絞って設計されたアンテナは、広帯域をカバーするアンテナと比較して、共振効率を高めることができる。

ハイチャンネル専用アンテナは、オールチャンネル対応(13ch ~ 52ch)アンテナよりも、一般的に3dB ~ 4dB程度高い利得を得ることが可能である。電波の到来レベルが低い「弱電界地域」や、特定の送信所(中継局)のみを狙う場合には、このような帯域特化型のアンテナを選定することで、受信マージンを確保しやすくなる。

設計上の留意点と700MHz帯受信障害

現代の共聴設備設計においては、送信所のチャンネル変更(リパック)や、将来的な放送波の追加に対応するため、特定の帯域のみを受信するアンテナではなく、13ch ~ 52chをカバーする「オールチャンネル対応」のアンテナおよびブースターを選定することが一般的である。

また、古いハイチャンネル用アンテナ(~62ch対応)をそのまま使用し続けると、現在は携帯電話の通信波となっている53ch以降の電波を不用意に受信してしまうおそれがある。これがブースターで増幅されると、テレビ映像にブロックノイズが入る「700MHz受信障害」の原因となるため、フィルター(LPF)の挿入や、適切なアンテナへの更新を検討することが望ましい。

テレビ共聴設備の詳細についてはテレビ共聴設備の計画を参照。

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