電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > エキスパンションカップリング
エキスパンションカップリングは、建築物や構造物に設置される電線管の伸縮に追従するために使用される伸縮継手の一種である。電線管は、夏場の熱膨張や地震などの自然災害により、急激な伸縮を起こす可能性がある。このため、電線管の伸縮に対応できるように、エキスパンションカップリングが必要となる。
電線管付属材料のひとつであり、耐震機能が必要な部分で使用される伸縮継手として用い、伸縮目地部分、建物の可動部、伸縮が予想される部分など、配管が伸縮する可能性のある部分にエキスパンションカップリングを設けて建物の動きに追従させることで、電線管の抜けや外れ、電気機器の損傷を防止する。
地震による建物の動きだけでなく、冬季と夏季の温度差で発生する配管材の伸縮にも対応が必要となる。ビニル配管は伸縮が大きいため、エキスパンション部材なしで長距離を固定すると、配管材の割れにつながる。
建築物とハンドホールを接続する貫通電線管など、伸縮継手としてエキスパンションカップリングを設け、構造物の沈下、地盤部分の沈下、ハンドホールの沈下に追従させると良い。
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