TSカップリング
合成樹脂管同士を接続するために用いるカップリングのひとつで、継手の両端から合成樹脂管(VE管)を差し込むことで接続する。JIS C8432「硬質ポリ塩化ビニル電線管用附属品」に規定されており、TSカップリングは合成樹脂管の専用継ぎ手で、合成樹脂管以外の接続で使用してはならない。
カップリング内部はテーパー(先細形状)となっているため、電線管を奥まで差し込むことで電線管の内部が平滑となり、内部に通す電線の引っ掛かりが防止される。差し込んだ電線管が抜け落ちることを避けるため、配管に接着剤を塗りつけて差し込み、強固に接着することで脱落防止を施さなければならない。
TSカップリングの「TS」はTaper Sizeの頭文字を取っており、テーパー(面取り)の形状になっていると考えれば理解しやすい。TSカップリング継手の本体コストは安く、接着剤を塗って差し込むだけで配管が接続できるため、施工性も高い。
電線管サイズも14mm~84mmまでVE管に合わせたラインナップが生産されているため、接続したい電線管にあわせて購入することが可能である。サイズダウンを伴う接続をしたい場合は、異径アダプターを用いて1サイズダウンを行う。この場合も同様に接着剤を塗布し差し込むことで接続が可能である。












