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PVTシステム

太陽光発電システムと、太陽熱発電を組み合わせたハイブリッドモジュールシステムをPVTシステムと呼ぶ。太陽光発電パネルで電力を生成して建物に利用するだけでなく、太陽光パネルに集熱用の配管を敷設することで、給湯配管への熱供給が可能となる。

熱量は昼間時間に多く発生することから、貯湯タンクを搭載して熱を貯蔵することで、無駄なくエネルギーを回収することができる。従来から太陽光発電や太陽熱給湯は普及しており、戸建て住宅等で広く採用されていたが、これを組み合わせた新システムとして普及が進んでいる。2025年の時点では補助金制度も維持されており、コストを抑えながらシステム導入が可能となっている。

太陽光発電パネルは温度が上昇すると発電量が低下するという特徴があるが、集熱用の配管がパネルと接触していることにより、パネル本体の熱が熱交換用の給湯配管に移動し、太陽光パネルが冷やされて発電量が高まるというメリットも考えられる。

屋根に設置されたソーラーパネル

住宅の電気利用では、日射が強く熱を大きく得られる時間帯に、電力や熱の消費が少ない傾向があるため、これを貯蔵することでエネルギーのピークシフトを行うことができる。蓄電池や貯湯タンクにエネルギーを蓄えておくことで、停電や災害時に一定量のエネルギー利用ができることから、災害発生時のレジリエンス強化につながるといった利点もある。

太陽熱を利用した給湯は、太陽光発電パネルの日射から得られるエネルギーを電気に変換し、さらにエコキュート等を経由して熱エネルギーに変換するというエネルギー変換の繰り返しで、総合的な効率が低下していくことになるが、熱エネルギーをそのまま利用することで熱効率が高いという利点がある。

 
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