EEスイッチ
EEスイッチの概要と光導電セルの原理
EEスイッチは、周囲の照度変化を検知して接点を開閉し、屋外照明を自動的に点滅させる制御機器である。正式名称は「自動点滅器」であり、JIS C 8324に規定されている。「EE」は「Electric Eye(電子の目)」に由来するパナソニックの登録商標であるが、業界内では自動点滅器の代名詞として広く呼称されている。
心臓部には、光の強さに応じて電気抵抗値が変化する「CdS(硫化カドミウム)セル」や「フォトダイオード」等の受光素子が用いられている。周囲が暗くなり、受光素子の抵抗値が上昇すると、内部のリレーやバイメタルが動作して回路を閉路(オン)し、逆に明るくなると開路(オフ)する仕組みとなっている。
JIS区分による点滅照度の選定
自動点滅器は、点灯・消灯する照度レベル(感度)によって1形から3形までの区分がJIS規格で定められており、設置場所の用途に応じて適切な感度を選定することが推奨される。
- 1形(一般用):
最も標準的なタイプである。点灯照度は20~80ルクス程度に設定されており、日没・日の出に合わせて街路灯や防犯灯を点滅させる用途に適している。 - 2形(早点灯用):
1形よりも明るい段階(高い照度)で点灯する高感度タイプである。夕方の薄暗い時間帯から照明を必要とする交差点や、事故リスクの高い道路照明において、安全性を優先する場合に採用される。 - 3形(遅点灯用):
1形よりも暗くなってから点灯する低感度タイプである。並木道の木陰や建物の谷間など、日中でも薄暗くなりがちな場所において、誤点灯(昼間点灯)を防止する目的で選定される。
バイメタル式と電子式の寿命特性
自動点滅器には、熱膨張を利用した「バイメタル式(熱動式)」と、半導体リレーを用いた「電子式」が存在する。
安価なバイメタル式は、ヒーターの加熱・冷却に伴う機械的な接点開閉を行うため、接点寿命が短く、一般的に4年~6年程度で交換時期を迎える。一方、電子式は機械的な摩耗部分が少なく、長寿命(8年~10年以上)かつ高精度な点滅が可能である。
近年のLED照明器具は40,000時間~60,000時間(約10年~15年)の長寿命を持つが、バイメタル式の自動点滅器を組み合わせた場合、照明器具よりも先にスイッチが故障し、不点灯や点灯しっぱなしといった不具合が生じるおそれがある。そのため、メンテナンスサイクルを照明器具と合わせる観点から、LED照明には電子式の自動点滅器を組み合わせるのが望ましい。
設置方向とハンチング防止
自動点滅器の設置にあたっては、受光窓を原則として「北向き」または「北西・北東」に向けて取り付ける必要がある。直射日光(西日など)が受光部に入ると、素子の劣化を早めたり、誤動作の原因となるためである。
また、自身が制御する照明器具の光が受光部に入ると、点灯と消灯を短時間で繰り返す「ハンチング現象」が発生する。施工時には、照明の光が直接当たらない位置を選定するか、遮光フードを取り付けるなどの対策を講じることが重要である。
自動点滅器の詳細についてはソーラータイマー・自動点滅器の種類と特徴を参照。












