電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 圧着スリーブ
銅にスズめっきを施した中空円筒形の電線接続材料。接続電線をスリーブ内に差込み、適合するサイズの圧着工具を用い締め付けて圧着する。電線終端接続用、直線接続用などスリーブは数種類存在し、導体を重ねあわせて圧着するPスリーブ、突き合わせて接続するBスリーブ、導体を複数接続できるリングスリーブなどがある。
スリーブの圧着には専用工具を用いるが、接続する導体の種類や被覆の有無、サイズによって圧着工具を変えなければならない。種類やサイズの違う圧着工具で接続すると、過剰な圧着や圧着不足による電線の損傷や、絶縁性能の劣化などを引き起こすことがある。
圧着端子には「裸端子」と「絶縁付端子」があり、裸端子は一枚刃、絶縁付端子は二枚刃の工具で圧着する。適用外の工具で圧着すると、絶縁被覆が破れたり、導体と端子が引き抜かれる原因となり、火災につながるため注意を要する。
絶縁付端子は電線側を「厚」、端子側を「細」の方向で締め付けなければならない。逆向きに締め付けると圧着不足により抜ける可能性がある。
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