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電気設備の知識と技術 > 電気の基礎知識 > エアコンコンセントの形状と電圧の違い

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 2024.3.31

エアコンコンセントの仕様と形状

小型のルームエアコンであれば、通常使用している100Vコンセントでの送電が可能だが、大型機種になると100Vでは電源容量が不足するため、200Vコンセントが必要となる。

一般的に、コンセントで供給できる負荷容量は1,200~1,500W程度であり、100Vの系統であれば12~15Aの電流が流れる。配線器具やケーブルは15A付近の電流に十分耐えるが、長期に渡って大きな電流を流すと劣化が進行するため、これ以上の電流を必要とする場合は、コンセントを200Vとし、電流値を半分に抑える必要がある。

エアコン用のコンセントは、床面に近い部分に設置されている通常の並行コンセント(125V15A)だけでなく、125V20A、250V20Aといった特殊コンセントも多く使われている。

住宅用ルームエアコンは単相電源

住宅用のルームエアコンの室内機コンセントは、200Vであっても単相電源に限られている。住宅内では「対地電圧150V以下とする」というルールがあるため、動力電源を必要とする業務用の三相200Vルームエアコンを設置できない。

空調機メーカーも、住宅用のルームエアコンは全て単相仕様としている。

125V15A 平行コンセント

並行コンセント

壁付けの一般用コンセントと同じ製品である。使用電圧と電流は「125V 15A」仕様であり、冷蔵庫や洗濯機といった家電のコンセントと同一である。200Vの電源を不要とする小型ルームエアコンでは、一般的な平行コンセントを使用する。

感電防止として、接地線(アース)は必ず取り付けなければならない。住宅用のルームエアコンは、室内機に電源を送り、室外機には渡り線で電気が送られるようになっている。アースを接続せずに使用すると、室外機が故障や損傷で漏電した場合に、人が触れると感電事故につながる。

アースは漏電遮断器を正常動作させるために用いられ、アースが不良であれば漏電遮断器が動作せず、人体に大きなダメージを与えることになるため、100Vコンセントは必ず接地極または接地端子付きとする。

平行コンセントに電源を送る分電盤の遮断器は、100V用の20Aトリップ仕様とする。接続する電力ケーブルは、VVF2.0-2C以上のサイズとして計画すべきである。

アースは通常、分電盤に主端子がある。コンセントやケーブルを新規に敷設、取付する場合には、電源線だけでなくアースを一緒に分電盤から送ると良い。

125V20A アイティー(IT)コンセント

アイティー(IT)コンセント

100Vコンセントのひとつであるが、15Aではなく20Aの電流を供給できる中型エアコン用のコンセントである。「125V 15A」と「125V 20A」の兼用コンセントであり、小型から中型のルームエアコンで使用可能である。

分電盤の遮断器は100V用の20Aトリップとし、電源ケーブルはVVF2.0-2C以上とするのは100Vコンセントと同様である。アースを分電盤からコンセントまで敷設するのも同様で、漏電遮断器の正常動作のため、アース線を省略してはならない。

250V20A エルバー(LB)コンセント

エルバー(LB)コンセント

200Vコンセントのひとつで、200Vで20Aの電流を供給できるコンセントである。電圧を2倍にすると、電流値は半分になるため、発熱の点で有利になる。「250V 20A」の電流に耐える仕様となっており、中型から大型のルームエアコンで使用するコンセントである。

建物に電気を引き込んでいる分電盤が「単相3線式」でなければ、200Vのコンセントを使用できない。単相2線式であれば、100Vコンセントで供給できるエアコンを選定することになるため注意を要する。

分電盤の引込線が2本で導入されている場合、単相2線式である。分電盤から供給できる電圧はすべて100Vとなる。

分電盤の遮断器は200V仕様を選定し、20Aトリップとする。電源ケーブルはVVF2.0-2C以上とする。アースは分電盤からコンセントまで敷設すること。

 
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