誘導障害

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誘導障害

静電誘導と電磁誘導に分類される電気的障害のひとつ。電話線や通信線と平行して電力線が敷設された場合に発生する誘起電圧を原因とした「電磁誘導障害」と、特別高圧送電線の直下など対地静電容量の違いを原因として発生する「静電誘導障害」があり、どちらも電線路の品質を低下させる原因となる。

電磁誘導障害を防止するには、電力線と通信線を平行に敷設しないことが効果的である。電磁誘導によって通信線に電圧が誘起されると、通話品質を低下させたり、異常電圧により接続機器が破壊されるおそれがある。やむを得ず強電線と弱電線が平行敷設してしまう場合は、遮へい線の敷設、電線相互の離隔確保の対策を施すと良い。

静電誘導障害は送電線など超高電圧の環境で発生するため、需要家側での対策は困難であり、送電線との離隔確保、遮蔽ケーブルの採用といった対策が電力会社側の誘導障害対策として実施されることになる。

特別高圧送電線路の直下における静電誘導障害は、地表上1mでどの程度の電界強度が発生しているかを指標とし、送電線路の直下では静電誘導障害が人に対して不快感や不安感を与えることを防止するため、日常的に人が立ち入る場所では30[V/cm]以下、それ以外の場所では50[V/cm]以下とすることが求められている。

どちらの誘導障害も設備の品質低下につながり、通信回線の品質に悪影響を及ぼしたり、感電を引き起こすおそれがある。誘導障害を低減するよう設計・施工において努めるのが重要となる。

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