電気設備の知識と技術 サイトロゴ

🏠 電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > ワイヤゲージ

ワイヤゲージ

主にアメリカやカナダで使用されている電線や金属線の太さ(直径や断面積)を表すための国際的な電線規格のひとつで「A.W.G.(米国標準ワイヤゲージまたはアメリカンワイヤゲージ : American Wire Gauge)」と呼ばれる。数字が小さいほど断面積が大きい。

A.W.G.による線番5 = 直径4.621mm、線番10 = 直径2.588mm というように、数字が大きいほど直径が小さくなり、断面積も小さくなる。日本以外でのゲージによる基準はインチを基本としている。電子機器の内部配線、住宅の電気配線、自動車のハーネスなど、非常に広範な用途で使用されている。

AWGは、ゲージ番号が小さくなるほど、ワイヤが太い製品となる。これは、初期の電線加工工程で、太い棒材を細く引き伸ばす際に、ダイス(穴)を通した回数に由来している。何度もダイスに通して伸長する工程を繰り返すほど細くなっていくことから由来する。番号が一つ大きくなるごとに断面積は約20.5%減少し、番号が3つ大きくなると断面積は約半分になるという法則性を持つ。

日本国内では「スケア(sq)」と呼ばれる「断面積」を表現するのが一般的であり、A.W.G.で表現された数値を断面積に換算して用いている。近似値は下記の通りである。

  • 3.5sq : AWG12(3.31sq)
  • 5.5sq : AWG10(5.26sq)
  • 14sq : AWG6(13.3sq)
  • 22sq : AWG4(21.2sq)
  • 38sq : AWG1(42.4sq)
  • 60sq : AWG2/0(67.4sq)
  • 100sq : AWG4/0(107.2sq)

A.W.G.によって「線番0」よりも小さい数値(太いサイズ)を表現する場合「00(2/0)」「000(3/0)」「0000(4/0)」というように記載している。

アメリカンワイヤゲージのほか「S.W.G.(英国標準ワイヤゲージまたはインペリアルワイヤゲージ : British Imperial Standard Wire Gage)」「B.W.G.(バーミンガムワイヤゲージ : Birmingham Wire Gage)」が規定されている。

エアコン室外機
電気の仕組み、発電所から家庭に送られる電気の流れ、直流と交流の違いなどを紹介。
風力発電
新エネルギーとして代表的な太陽光発電、風力発電、燃料電池や、排熱再利用など。
ライティングレールに取り付けられたスポットライト
照明設計の基礎知識、実務における応用、電球の特徴と選定方法などの照明設計。
分電盤の測定写真
電気計算の基礎となる幹線設計やケーブルの選定方法、配線器具の計画、電線管の種類と使い分け。
設備時計
電話、LAN、テレビ共聴、構内通信、電気時計など、弱電設備の設計や計画について。
ボックスに収容されたケーブル
電力ケーブル、通信ケーブル、光ファイバーなど数多く存在するケーブルの特徴を解説。
柱上に取り付けられた変圧器と電線
受変電設備の設計、各種保護装置の選定方法、受変電設備を構成する保護リレーの種類と整定方法など。
誘導標識
非常用照明、誘導灯、自火報、非常用発電機、防災用蓄電池など、災害発生時に使用する防災設備を学ぶ。
机の上に置かれた辞書
電気設備の関連業務を行うにあたり、必要と考えられる各種資格について学ぶ。
自然をイメージした植栽
カーボンニュートラルを達成し、二酸化炭素の排出を削減と吸収の技術について解説。
辞書を見る人
電気設備で使用される機器、材料、技術、指標や単位を解説したオンライン電気設備用語辞典。
計算機を操作する人
電気設備設計で用いられることの多い計算ツールを公開。
プライバシーポリシー
サイトを閲覧するための表示環境、公開情報に対する免責事項、閲覧時のプライバシーポリシーについて。