ワイヤゲージ
主にアメリカやカナダで使用されている電線や金属線の太さ(直径や断面積)を表すための国際的な電線規格のひとつで「A.W.G.(米国標準ワイヤゲージまたはアメリカンワイヤゲージ : American Wire Gauge)」と呼ばれる。数字が小さいほど断面積が大きい。
A.W.G.による線番5 = 直径4.621mm、線番10 = 直径2.588mm というように、数字が大きいほど直径が小さくなり、断面積も小さくなる。日本以外でのゲージによる基準はインチを基本としている。電子機器の内部配線、住宅の電気配線、自動車のハーネスなど、非常に広範な用途で使用されている。
AWGは、ゲージ番号が小さくなるほど、ワイヤが太い製品となる。これは、初期の電線加工工程で、太い棒材を細く引き伸ばす際に、ダイス(穴)を通した回数に由来している。何度もダイスに通して伸長する工程を繰り返すほど細くなっていくことから由来する。番号が一つ大きくなるごとに断面積は約20.5%減少し、番号が3つ大きくなると断面積は約半分になるという法則性を持つ。
日本国内では「スケア(sq)」と呼ばれる「断面積」を表現するのが一般的であり、A.W.G.で表現された数値を断面積に換算して用いている。近似値は下記の通りである。
- 3.5sq : AWG12(3.31sq)
- 5.5sq : AWG10(5.26sq)
- 14sq : AWG6(13.3sq)
- 22sq : AWG4(21.2sq)
- 38sq : AWG1(42.4sq)
- 60sq : AWG2/0(67.4sq)
- 100sq : AWG4/0(107.2sq)
A.W.G.によって「線番0」よりも小さい数値(太いサイズ)を表現する場合「00(2/0)」「000(3/0)」「0000(4/0)」というように記載している。
アメリカンワイヤゲージのほか「S.W.G.(英国標準ワイヤゲージまたはインペリアルワイヤゲージ : British Imperial Standard Wire Gage)」「B.W.G.(バーミンガムワイヤゲージ : Birmingham Wire Gage)」が規定されている。












