サイトロゴ

電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > つめ付きヒューズ

 Blueskyのアイコン

つめ付きヒューズ

主に低圧の電路において、定格以上の電流が流れた場合に溶断することで、電路を保護するヒューズのひとつ。加熱すると溶ける部分は「可溶体」と呼ばれる。可溶体は鉛やスズ、亜鉛の合金である。その先端に「つめ」が付いており、スイッチに取り付けて使用する。主に250V以下の低圧電路で使用する。

つめ付きヒューズをナイフスイッチやカットアウトスイッチに内蔵し、過電流が流れた場合にヒューズが溶断することで、電気回路が保護できる。配線用遮断器で保護しているのと同じ効果が得られる。

並べられた爪ヒューズの写真

カットアウトスイッチにあっては、街路灯用の開閉器の過電流保護にも利用される。ヒューズは一度溶断すると再利用できないため、過電流が繰り返し発生するような場合は、遮断器を使用するのが望ましい。過負荷によって溶断する場合と、短絡によって溶断する場合では、ヒューズの切れ方が違うのが特徴である。

負荷を接続しすぎたり、電気抵抗が増大することで発生する「過負荷」によるヒューズ溶断では、ヒューズの可溶体が一部残存することが多い。対して「短絡」によってヒューズが溶断すると、可溶体はほとんど残らず、端子部分に黒ずんだ汚れが付着する。ヒューズ溶断の事故では、ヒューズの切れ方を目視点検することで、過負荷によるか、短絡によるか判別可能である。

 
カテゴリー
エアコン室外機の写真
電気の仕組み、発電所から家庭に送られる電気の流れ、直流と交流の違いなどを紹介。
風力発電の写真
新エネルギーとして代表的な太陽光発電、風力発電、燃料電池や、排熱再利用など。
ライティングレールに取り付けられたスポットライトの写真
照明設計の基礎知識、実務における応用、電球の特徴と選定方法などの照明設計。
分電盤の測定写真
電気計算の基礎となる幹線設計やケーブルの選定方法、配線器具の計画、電線管の種類と使い分け。
設備時計の写真
電話、LAN、テレビ共聴、構内通信、電気時計など、弱電設備の設計や計画について。
ボックスに収容されたケーブルの写真
電力ケーブル、通信ケーブル、光ファイバーなど数多く存在するケーブルの特徴を解説。
辞書を見る人の写真
電気設備で使用される機器、材料、技術、指標や単位を解説したオンライン電気設備用語辞典。
柱上に取り付けられた変圧器と電線の写真
受変電設備の設計、各種保護装置の選定方法、受変電設備を構成する保護リレーの種類と整定方法など。
誘導標識の写真
非常用照明、誘導灯、自火報、非常用発電機、防災用蓄電池など、災害発生時に使用する防災設備を学ぶ。
机の上に置かれた辞書の写真
電気設備の関連業務を行うにあたり、必要と考えられる各種資格について学ぶ。
自然をイメージした植栽の写真
カーボンニュートラルを達成し、二酸化炭素の排出を削減と吸収の技術について解説。

Copyright © 2009-2024 電気設備の知識と技術 All rights reserved.