サイトロゴ

電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 銅損

 Blueskyのアイコン

銅損

銅損とは、導体の抵抗によって生じる電力損失のことで、負荷電流の二乗に比例して増加する特性がある。銅損は、導体自体の抵抗による損失であり、電気エネルギーを熱に変換してしまうため、効率低下の要因となる。銅損は負荷損とも呼ばれ、負荷電流の大小によって損失が変化するという特徴がある。

特に、電動機や変圧器などの電気機器では、銅損は大きな要素のひとつである。例えば、電動機では、負荷が大きくなるほど銅損が増加し、機器自体の温度上昇を引き起こすため、寿命の短縮や故障の原因となることがある。

変圧器の場合は、漏れ磁束による表皮効果によって抵抗が増加し、銅損が大きくなることがある。しかし、変圧器はトップランナー基準などで高効率化が進められており、無負荷損(鉄損)を改善することも合わせて効率向上が進んでいる。

その一方で、銅損の低減も進められている。巻線材料をアルミニウムから銅に変更することで、銅損を低減することができる。ただし、銅はアルミニウムよりも価格が高いため、コストの面でのデメリットがある。また、銅線はアルミニウム線に比べて重くなるため、軽量化が求められる場合には向いていないことがある。

銅損の低減により、効率の向上が期待できるため、環境保護や省エネルギーの観点からも重要な課題である。

 
カテゴリー
エアコン室外機の写真
電気の仕組み、発電所から家庭に送られる電気の流れ、直流と交流の違いなどを紹介。
風力発電の写真
新エネルギーとして代表的な太陽光発電、風力発電、燃料電池や、排熱再利用など。
ライティングレールに取り付けられたスポットライトの写真
照明設計の基礎知識、実務における応用、電球の特徴と選定方法などの照明設計。
分電盤の測定写真
電気計算の基礎となる幹線設計やケーブルの選定方法、配線器具の計画、電線管の種類と使い分け。
設備時計の写真
電話、LAN、テレビ共聴、構内通信、電気時計など、弱電設備の設計や計画について。
ボックスに収容されたケーブルの写真
電力ケーブル、通信ケーブル、光ファイバーなど数多く存在するケーブルの特徴を解説。
辞書を見る人の写真
電気設備で使用される機器、材料、技術、指標や単位を解説したオンライン電気設備用語辞典。
柱上に取り付けられた変圧器と電線の写真
受変電設備の設計、各種保護装置の選定方法、受変電設備を構成する保護リレーの種類と整定方法など。
誘導標識の写真
非常用照明、誘導灯、自火報、非常用発電機、防災用蓄電池など、災害発生時に使用する防災設備を学ぶ。
机の上に置かれた辞書の写真
電気設備の関連業務を行うにあたり、必要と考えられる各種資格について学ぶ。
自然をイメージした植栽の写真
カーボンニュートラルを達成し、二酸化炭素の排出を削減と吸収の技術について解説。

Copyright © 2009-2024 電気設備の知識と技術 All rights reserved.