電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 短絡比
同期発電機が定格速度・定格電圧・無負荷という条件で運転中、三相短絡した場合の短絡電流と、同期機の定格電流の比。同期インピーダンスが小さいほど、短絡電流が大きくなり短絡比が大きくなる。
短絡比が大きな同期発電機は「鉄機械」と呼ばれ、安定度が高いが、機器が大きく高価で効率が悪いという特徴がある。
対して短絡比が小さな同期発電機は「銅機械」と呼ばれ、電圧変動が大きく不安定だが、機器が小さく安価で効率が良いという特徴がある。ディーゼル発電機やガスタービン発電機は機器小型化を図るため、短絡比を0.6~0.8として設計されるが、内部リアクタンス増大や、電圧変動が大きくなるという問題が発生するため設計による工夫が要求される。
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