電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > タンパスイッチ
制御盤や中継盤がこじ開けられた場合に警報を発する装置である。セキュリティや監視カメラ設備においては、重要情報が伝送されているため、盗聴や盗難の被害に遭遇しやすい。
重要データを伝送している系統は、制御盤や中継盤が許可なく開けられた場合にタンパスイッチで警報を発し、建物管理者や警備会社に移報すると、より安全性を高められる。
タンパスイッチは盤の扉開放だけでなく、盤本体が壁面から取り外されたり、制御基板のケースを開けられた場合にも利用可能である。カードリーダーや赤外線センサーといった、建築設備分野で多用される防犯機器も、本体が分解された場合はタンパスイッチが動作し、主装置に警報が発信される。
赤外線センサーは表面カバーを外され、内部のセンサー検出部に目隠しをされると機能しないが、検知不能になったことをタンパスイッチが検出して警報を発することも可能である。防犯機器は破損や取外しの被害を受けやすいため、タンパスイッチによってこれら異常事態を早期に検出できる。
情報機器においては、ハードディスクやメモリーを収容する外箱のこじ開けをトリガーとして、内部データを消去するといった仕組みを組込むことも可能であり、高い秘匿性を維持できる。
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