電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 小勢力回路
電磁開閉器の操作回路、呼鈴、警報ベルなど、最大使用電圧が60V以下の回路で、かつ300V以下の電路から変圧器で結合され供給されるものを小勢力回路と呼ぶ。
電気設備技術基準により、小勢力回路に該当する電路であれば、使用する電線や、その敷設方法は低圧配線の基準によらないことができると規定されている。通信線や制御線、警報線は小勢力回路の区分として運用される。
小勢力回路とするには「電磁開閉器の操作回路」「呼鈴若しくは警報ベル等に接続する電路」「最大使用電圧が60V以下」という基本事項に適合した上で、絶縁変圧器を設けること、下記の電圧と電流の制限などが規定されている。
小勢力回路に適用すべき電線は、直径0.8mm以上という規程になっており、電灯線や動力線よりも細い電線を使って良い。
分電盤に収容されるリモコンリレーを含む電磁接触器、24Vで動作する制御回路、ベルやチャイムといった音響回路などが小勢力回路に含まれる。100V以上の照明やコンセント、動力のように感電・火災などにつながりやすい範囲ではなく、電圧が小さいことから各種安全に関する制限が緩和されている。
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