電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 集中自動検針
電力量計やガスメーター、水道メーターの指針を遠隔でパルス送信し、中央の演算装置で受信することで自動的に検針する方式のひとつ。人の手で建物や配線系統に設けられている電力量計の検針値を定期的に読む必要がなく、確実な検針が可能となるため中規模~大規模の業務施設で利用されている。
遠隔検針を行うことで、人的な労務の削減が図れ、PCなどにデータを蓄積することで表計算ソフトを用いたエネルギーデータの分析、課金請求などの合理化を図ることができる。
集中自動検針による集計値は、演算による計算や日報・月報としての出力が可能であるため、これらの数値に基本料金と従量料金を組み合わせて、請求書の発行を自動的に行うといった業務効率化を図ることができ、そのための管理機能を合わせ持つ市販製品も開発されている。
集中検針のみを行う専用システムもあるが、ビルディングオートメーションとして導入する「中央監視装置」や「BEMS」に課金機能を一体化させ、集中管理を行うことで省力化を図る方式が広く普及している。
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