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集中自動検針

集中自動検針システムの概要

集中自動検針システムとは、建物内に散在する電力量計、ガスメーター、水道メーターなどの計量データを通信によって遠隔収集し、管理室にある中央装置で一括管理する仕組みである。AMR(Automatic Meter Reading)とも呼ばれる。

従来の人手による巡回検針では、検針員が各フロアやパイプシャフトを回って数値を記録する必要があり、多大な労力と時間を要していた。また、読み間違いや転記ミスといったヒューマンエラーのリスクも避けられない。自動検針システムを導入することで、これらの物理的な検針作業を不要とし、正確かつ瞬時に全館のエネルギー使用状況を把握することが可能となるため、中規模以上のオフィスビルや商業施設で標準的に採用されている。

パルス信号による計測原理

自動検針を行うためには、通常のメーターではなく、計量値に応じて電気信号を発信するパルス発信装置付メーターを使用する。メーターは、電力量や流量が一定値(例:1kWhや10L)に達するごとに接点信号(パルス)を1回出力する。

このパルス信号をパルス変換器やローカルコントローラが集約し、積算カウントを行うことで使用量を算出する。システム設定においては、1パルスが何kWhに相当するかという「パルスレート(乗率)」を正しく設定する必要があり、これが誤っていると実際の使用量とシステム上の表示値に乖離が生じるため、設計・施工時の重要管理項目となる。

テナント課金と業務効率化

収集された検針データは、単なる記録としてだけでなく、テナントへの光熱費請求業務に直結する重要なデータとして活用される。

検針システムと連携した請求書発行ソフトを使用することで、各テナントの使用量に、契約ごとの基本料金単価や従量料金単価を掛け合わせ、電気・ガス・水道料金を自動計算することが可能となる。これにより、毎月の請求書作成にかかる事務工数を大幅に削減できるほか、日報や月報といった帳票作成、過去のデータとの比較分析も容易に行えるようになる。

中央監視装置・BEMSとの統合

かつては検針専用の盤やシステムを独立して設置していたが、近年ではビルディングオートメーション(BA)の一部として、中央監視装置やBEMS(Building Energy Management System)に検針機能を取り込む方式が普及している。

空調や照明の制御システムと検針データを統合することで、例えば「特定のエリアで電力使用量が急増した際に、空調能力を自動で抑制する」といったデマンド制御や、エネルギー消費原単位(床面積や営業時間あたりのエネルギー効率)のリアルタイム分析が可能となり、より高度な省エネルギー管理を実現できる利点がある。

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