電気設備の知識と技術 > 電気設備用語辞典 > 試験用端子(テストターミナル)
制御機器や電路の試験測定を行うための端子。キュービクルの受変電設備は変流器や零相変流器、計器用変圧器の連動試験や計測を、簡易かつ確実に行うために使用される。試験用端子にはねじ式とプラグイン式があり、VT用のVTT形端子、CT用のCTT形端子、ZCT用のZTT形端子に分類される。
受変電設備において、変流器や変圧器には各種保護継電器が接続されており、電路保護のため遮断器の連動動作のシーケンスが組み込まれている。試験にあっては電路を強制的に短絡させるなど、仮想の事故状態を作り出して動作試験を行うことになるが、試験用端子をキュービクルに内蔵しておけば、計器や継電器類を接続したまま試験を行えるので、作業性が大きく向上する。
なお日本配電盤工業会規格「キュービクル式高圧受電設備通則(JSIA 200)」では、キュービクル外箱の作業しやすい位置に試験用端子を設置するよう規定している。
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