試験用端子(テストターミナル)
制御機器や電路の試験測定を行うための端子。キュービクルの受変電設備は変流器や零相変流器、計器用変圧器の連動試験や計測を、簡易かつ確実に行うために使用される。測定器を接続するためにはケーブルを切断したり、コネクタを外したりといった手間がなく、測定ポイントが外部に露出するように設計されているか、専用の接続機構を備えているため、簡単な試験が行える。
測定作業者が回路の活電部に直接触れるリスクを低減する。配電盤の扉や安全用アクリルカバーを取り外す手間や、複雑な配線・危険な高圧配線を辿る必要がなく、指定されたテストポイントに迅速にアクセスできる。これは定期点検やメンテナンスにおいて特に重要である。
試験用端子にはねじ式とプラグイン式があり、VT用のVTT形端子、CT用のCTT形端子、ZCT用のZTT形端子に分類される。
制御盤や配電盤内のDINレールに取り付けるタイプで、ネジ式やスプリング式のクランプを備え、電流測定用のショートバーを抜き差しすることで容易に電流計を直列に挿入できる端子台一体型、計測機器や制御機器のフロントパネルに設置され、外部からバナナプラグやテストリードを差し込むパネルアクセス型など、いくつかの種類がある。
受変電設備において、変流器や変圧器には各種保護継電器が接続されており、電路保護のため遮断器の連動動作のシーケンスが組み込まれている。試験にあっては電路を強制的に短絡させるなど、仮想の事故状態を作り出して動作試験を行うことになるが、試験用端子をキュービクルに内蔵しておけば、計器や継電器類を接続したまま試験を行えるので、作業性が大きく向上する。
なお日本配電盤工業会規格「キュービクル式高圧受電設備通則(JSIA 200)」では、キュービクル外箱の作業しやすい位置に試験用端子を設置するよう規定している。












