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収れん火災

太陽光がガラスやレンズなどに反射し、1点に集まった光によって加熱されて可燃物が燃焼して発生する火災。光が反射・屈折して1点に集まることを「収れん現象」と呼び、それを原因とした火災を示している。

窓辺に置いた家具や装飾物、鏡などを原因に、太陽光が反射して付近にある可燃物が発火する原因となる。反射を引き起こす物体は多数あり、鏡だけでなくペットボトルやスプレー缶、照明器具、時計、花瓶、ステンレスボウル、メガネなど光が反射するものは収れん火災の原因になりやすい。

虫眼鏡のレンズで発火している枝の写真

消費者庁発表によると、バルコニーに鳥よけの鏡を吊るして洗濯物を干していたら、その付近に吊るしていた洗濯物が何度も焦げたという事例や、車両内部にて透明吸盤をガラスに貼り付けていたら、後部座席のシートカバーが燃えたという事例が報告されている。

収れん火災を原因とした「ぼや」や「部分焼」は年間10件弱の発生事例が東京消防庁から発表されている。日差しが部屋の内部に入りやすい夕方15時頃に特に発生しやすいとされており、また太陽高度の低い冬季にも発生事例が多い傾向にある。

室内での収れん火災の防止には、日射を遮るカーテンを閉めて室内に光を入れないことが効果的である。反射の可能性がある物品を窓際に置かないというのもあるが、日射は刻々と変化し室内の奥側まで入り込む可能性があるので、窓際で遮光すると安心である。レースのカーテンなどを用いることも有用である。

 
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